子どもの「楽しい」は、大人の意外なところにある。

小5の数学の授業で、
1か月半ほどかけて行っていた
素因数分解が終わりました。

素因数分解は、中学で習う単元ですが、
実は、小学生で学ぶ、約分や通分の原理になります。

何となく感覚で
約分や通分を行っている子が多いですが、
小学生のうちから素因数分解を学び、
その後に約分や通分、分数の計算を学ぶことで、
原理に基づいてしっかり理解できます。

また、数学の単元ごとの「つながり」を感じることができ、
こうやって、習った原理を使って次の単元を考えていくのか、ということを、
「なるほど~!」という、驚きや感動をもって感じられます。

素因数分解の授業は、
1か月半かけて、1~500まで、素因数分解の計算を続ける、
という授業なのですが
「素因数分解ってどういうの!?」
と以前生徒に聞かれたので、
「修行だよ、がんばれ…。」
と大人視点で答えていました。

でも、いざ素因数分解の授業が始まってみるとびっくり。
楽しい~!!と問題に向き合っている子が多いのです。
解く、解く…。
時々集中が切れてもうやだ…。となりながらも、また解く…。

大人目線から見て、
修行だと決めつけていたのがいけなかったんだな。
子どもにとって、何が楽しいかは分からないんだな…。
と反省しました。

そういえば、
私も子どもの頃アテネに通っていて、
素因数分解の計算をしていましたが、
学校にノートを持って行って休み時間にも解くほど
面白がっていたな、と昔の記憶を思い出しました。

素因数分解をやってよかったことは、
後々学ぶ分数の約分、通分で驚きを得られたことももちろんですが、
計算することに慣れ、
計算の精度が上がったことです。

私は、子どもは勉強が嫌いなものだ、という視点でどうしても物事を見がちですが、
案外、楽しんで勉強をしている子も多いのかもしれない、と思い直しました。

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寺子屋アテネは、三重県の桑名市で昭和21年から75年以上続く老舗の学習塾です。
小学生は、学年合同で自習型が多い現代では珍しく、学年別の授業形式で、長年の実績に基づく独自カリキュラムを用い、行っています。
通っている生徒さんからは、学校では教えてくれないことを教えてくれるから楽しい、というお言葉をいただいています。
「数学の原理を学び、そこから自分の頭で道筋を考え、複雑な計算式でもきっちりと計算をし切る」数学(算数)の授業は
小学4年生(小4)、小学5年生(小5)、小学6年生(小6)を対象としています。

塾の根幹としている「読書(国語)」の授業は、音読と読み聞かせで、多くの本に触れ、生きた言葉を学び、読解力をつけ、
自分の気づきや思いを文章で表すこと(自己表現)を大切にしています。
読書の授業は小学2年生(小2)、小学3年生(小3)、小学4年生(小4)、小学5年生(小5)、小学6年生(小6)が対象です。


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2022年9月12日