すでに習ったことを整理して使えば解ける

新潮新書の
『人生はそれでも続く』
がベストセラーになっていますね。

この本は、
読売新聞社会部「あれから」取材班が、
話題となったニュースのあれからの生き方を当事者に取材する、
という内容の連載記事で、現在も継続中のようです。

記事事態はインターネットでも読めるものもあるようで、私も
『全国初の「17歳大学生」になったが…早熟だった「物理の天才」が、いまトレーラー運転手として働くワケ』
(クリックすると記事に飛びます)
を読みました。

まだ本を購入して読んでいないのもあり、
当記事全体の感想は書きませんが、
記事の後半が印象に残ったので引用します。

『研究の道に未練はない。でもやっぱり物理が好きで、教えるのも好きだ。
だから今も、知り合いの子供の家庭教師を引き受けている。
2月中旬。中2の男子生徒の家で理科の勉強をみた。
学習書には電気抵抗の公式が載っているが、「ぶっちゃけ、この公式なくても解けるよ」と伝える。
「頭を整理すれば、知っている計算で解けるんだよ」とアドバイスすると、
生徒は自分で計算を進め、正解を導き出した。
「すごいセンスあるね」とほめると、「ぼくも天才になれるかな」と照れ笑いが返ってきた。』

公式を暗記しなくても、問題に書かれていることと、自分の知っている知識を整理すれば、問題は解ける。
これは、アテネで塾長が良くいう言葉です。
公式を覚えるより前に、すでに習ったこと・知っていることに立ち戻って、自分の頭で考える。
これをアテネでは、原理原則を使い、考えると表現していますが、
こういう向き合い方が、勉強をするうえで大切なんだと思います。

ひとつひとつを丁寧に勉強していく。
なぜこうなるのか?を考える。

『「ブレーキは『パスカルの原理』とか、車の運転って結構、物理に関係あるんですよ」。』

物理を「勉強」ではなく「日常の法則を切り取ったもの」だと考える。
こういう姿勢で、勉強をすると、勉強への考えが深まり、
より勉強が楽しくなるのだろうと思います。

記事を読んで、一番先に思ったのは、
私も、佐藤和俊さんの家庭教師を、受けてみたいなということでした。
もしいつか、どこかで佐藤さんと繋がれたら、桑名の子どもたちに向けて
物理と数学の面白さを伝える講演会をお願いしたいです。

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寺子屋アテネは、三重の桑名で75年以上続く老舗の塾です。
小学生を対象に、自習型の多い現代の塾には珍しく、
学年別に少人数ながらも授業形式で行っています。
読み聞かせと音読で多くの本に触れ、本を読んで自分の感じたこと、思ったことを文章で表現する『読書』の授業は
小学2年生、小学3年生、小学4年生、小学5年生、小学6年生を対象に、
基本や原理を整理し、それ元に自分の頭で考えて問題と向き合い、桁数の多い計算でもきっちり合わせる計算力をつける『数学』は
小学4年生、小学5年生、小学6年生を対象に行っています。
どちらの教科も長年の実績と経験に基づく独自カリキュラムで、
生徒さんからは、学校で学べないことが学べるから楽しい!とお言葉をいただいています。


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2022年9月18日