寺子屋アテネの独自教材について

夏の科学の講習会を行ってくださった先生が、
アテネの独自教材、
特にアテネ数学憲法14か条を見てくださって、
「大学で学ぶことじゃないですか!驚きました」
と科学の講習会時に言ってくださいました。

アテネ数学憲法14か条は、
大学で学ぶ内容ですが、
アテネでは今でも小6の冬頃授業で学びます。

アテネ数学憲法14か条は、
名前はダサくて胡散臭い(と個人的には思っていますが塾長には内緒にしています)
のですが、式変形の原理(基本法則)が書かれています。
これを理解していると、
なぜ右辺の×を左辺に移項すると÷になるのか?
など、中学1年生では訳も分からず暗記しがちな法則が理論的に理解できます。

大学では数学の講義を受けるときに学ぶことですが、
実は今の中学生の教科書にも載っています。
この基本原理だけで、
どんなに複雑な式でも解くことが出来ます。

また、現在の中2のグループ指導では、
しばらく使っていなかった、
「幾何の生い立ち」の教材を復活させて使用しています。

これは、数学者の矢野健太郎先生のお力を借りて、
アテネの創設者が作った教材です。

アテネの独自カリキュラムは小学生も中学生も、
矢野健太郎先生のアドバイスをいただいて作ったものだそうです。

数学者の矢野健太郎先生というと、
数学好きなら知っている人も多く、
数学が面白く感じられるような、
面白い書籍も色々執筆していらっしゃいます。

昨年出版された
『数の生い立ち 図形のふしぎ』
矢野健太郎・著/中公文庫
では、
『小学生にも分かるような平易かつ丁寧な解説で、数学における「ものの考え方」が見についていきます。』
と帯の触れ込みにもあるように、
アテネでも教えている数学の基本原理を丁寧に解説されており、
アテネ出身の方たちが、アテネで習ったことが書いてあって懐かしい、と言って喜んで購入して報告をしてくださいます。

本書の前書きには創設者の西塚茂雄の名前も出してくださっており、
今でもご縁をこういう形で表してくださる、矢野健太郎先生の義理堅さ、人情深さを、有難く感じています。

ぜひ気になる方は購入してみてください。
本書のおすすめの読み方は、
ノートとペンを持ってメモを取りながら読むのが理解が進んで個人的には良いなと思いました。

本日お話していた保護者の方が、
アテネでの教材について触れられたので、
今回はこのようなこぼれ話をさせていただきました。

アテネの独自教材の一部はホームページで公開しており、
アテネのホームページ→卒業生→今昔の教材
からご覧いただけます。

良ければそちらもご覧ください!


寺子屋アテネの詳細はこちら

2024年9月20日