子どもたちには大人になってからも、いきいきと活躍してほしい。
そう願ったときに、子どものうちに磨いておきたい力として、「理解力」「伝える力」についてお話ししました。
3つめは、「発想力」についてお話ししたいと思います。
発想力、数学や研究開発の分野ではひらめきとも言われます。
発想力とひらめきについて、AIに聞いたところ、以下のような説明がありました。
『発想力とひらめきは、新しいアイデアを生み出す力です。
発想力は、収集した情報や視点などを組み合わせ、一つの考えや形にまとめる力です。
一方、ひらめきは、粘り強く一つのことをやり続け、蓄積された思考をもとに生じる一瞬のアイデアです』
この説明を読むと、発想もひらめきも、下地となる様々な情報や経験が積み重なって生まれるものだということが分かります。
では、その下地となる情報や視点、経験や考えはどうやって自分の中に取り入れていけばよいのでしょうか?
色々方法があると思いますが、
アテネは下記の方法で、発想力とひらめきを養えると考えています。
①全般的な発想力には、楽しんで様々な本を読むこと
②数学のひらめきには、面白いと思える色んな種類の問題にたくさん触れて、自分なりに考えること
③自然体験や科学工作を通して、不思議を面白がりながら、多様な経験をすること
大学に入って研究をしている人や、その後研究職に就いたアテネの卒業生の方から話を伺うと、
読書の授業の有難さが大学に入って研究をするようになってから初めて分かった、と言われる方も多いです。
アテネの授業は全体的に地味ですが、
数学の授業や自然体験・科学工作と比べて、読書の授業は特に地味にうつります。
低学年は絵本を交えて、高学年は主に長編を読む。
そして感想文を書くだけ。
他にも語彙力を増やすための問題や、百人一首、文法の授業なども行いますが、
主軸は本を読むことと感想文を書くことです。
シンプルすぎて、そんなの家でもできる!
と思われる方もいるかもしれません。
そんなお遊びみたいなもので、何の力がつくんだ!と思われる方もいるかもしれません。
実際、過去に、生徒が読書は月謝泥棒だ、と言っていたという話もあります。
けれども、その生徒が大学に入った時に、連絡を取ったら、読書の授業の凄さが分かった、と言ったそうです。
私個人としても、大人になって、読書で培った書く力がとても役立っていると感じています。
子どもの頃、読書の授業で読んだ本は大人になってからも特別大好きな本が多いです。
自分では選ばないような本も多く、読書の授業を受けたからこそ出会えた本だと思っています。
発想力、というにはささやかなものかもしれませんが、
ブログを書く時やイベントを企画する時のアイディア、
困難に逢った時に自分を見失わないための視点や、考え方。
様々なところで、読書で培った「発想力」が役立っていると感じています。
また、自分が普段手に取らないような本を読んでみることの楽しさを知ることが出来たのも、
読書のおかげだと思っています。
ぜひ、読書の授業で様々な本に触れて、自分の考えを書いて、
「発想力」を養ってみてはいかがでしょうか?
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2025年2月26日