アテネが大切にしていること

寺子屋アテネでは、原理原則を学ぶことを大切にしています。
原理原則を学ぶって具体的にどういうこと?どうして大切なの?と疑問に思う方もいるかと思います。
先日、原理原則についてお伝えするのに分かりやすい出来事がありましたので、その時のお話しさせてください。
急にコラムのような読み物のページが出てきて驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、寺子屋アテネがなぜ原理原則を大切にしているかを分かりやすくお伝えするのに適していると思ったため、ちょっと長いのですが、よければお付き合いください。
先日、ポスターやチラシのデザインをしているデザイナーの友達に、見やすいデザインについて教えてもらいました。
その中で、フォント(字体)の話になり、「明朝体は読みにくくて、ゴシック体は読みやすいよ」という豆知識を教えてくれました。
「だから読みやすくしたいときは、ゴシック体を使うといいよ」
私は、なるほど!見やすくしたいときはゴシック体を使えばいいのか!と思いました。
友達はその後に、
「ちなみに、ゴシック体が読みやすい理由は、文字の太さが均一だからぱっと見ただけでも認識しやすいから。だから、ゴシック体以外でも、文字の太さが均一であれば、読みやすい。
逆に、明朝体は、文字の太さにばらつきがある。太さの強弱がある文字はデザインとしてはかっこいいけど読みにくい」
と教えてくれました。
私は、「なるほど、ゴシック体が読みやすいと言われるのは、こういう理由から来ているのね」と思いました。
ゴシック体は読みやすい、明朝体は読みにくい
だけを伝えるのは、パターンで教える教え方で、
文字の太さが揃っていると読みやすいから、それを元に考えると良い
と教えるのが、原理原則を大切にした教え方だと思います。
「ゴシック体は読みやすい、明朝体は読みにくい」
と教えてもらうと確かに役には立ちますが、どうしてかが分からないので、それ以外のフォントを使いたい時に困ります。
また、理由が分かっていないと、暗記することになってしまうので、どっちが読みやすいのだっけ…?と時間が経つと混乱しやすいです。
「文字の太さが均一だと読みやすいからそれを元に考えると良い」
と教えてもらうと、なぜ読みやすいのか?の理由の部分が分かります。
これは法則なので、「フォント」全般に利用でき、幅が広がります。
この話しは、勉強の応用問題ができるようになるにはどうすればいいか?というお悩みにもつながります。
「ゴシック体は読みやすい、明朝体は読みにくい」
という教え方だと、ゴシック体、明朝体のみでしか使えませんが、
「文字の太さが均一だと読みやすい。だから、ゴシック体は読みやすい」
という教え方だと、フォント全部の選び方で使えるようになります。
また、万が一、忘れてしまった時も、理由に立ち返って考えることができます。
「ゴシック体、明朝体、どっちが読みやすいんだっけ?」と忘れてしまった時も、「文字の太さが均一だと読みやすい」という法則に立ち戻って、自分で答えを導き出せます。
アテネでは、さらに、「文字の太さが均一だとなんで読みやすいの?」ということも教えます。
どう教えるかと言うと、実際に絵で見せて教えます。
絵で見せることで、感覚的に理解できるからです。
(※これはあくまでたとえ話ですので、実際の勉強では具体的にどうしているのかは、この後お話しします。)
なぜ、「原理原則」を大切にしているのかの返答は、
原理原則を教えると、理解してもらいやすいし、
忘れても法則を覚えていたら導き出せるし、
応用が効きやすいから、と考えているからです。
アテネでは具体的にどういう教え方をしているのかというと、
例えば数学では、
台形や円などの面積の公式を覚えるときに実際に図形を作って公式の成りたちを教えたり、
ルービックキューブやタングラムを使って図形の成り立ちを体感したりしています。
約分は素因数分解から学びます。
学校では、法則の部分を飛ばしてしまっていることも多く、勉強を、パターンや暗記でなんとなく行っている生徒さんも多いです。
例えば、計算の際に、左辺にある「+」を右辺にもってくると「-」、「×」を右辺から左辺に移動させると「÷」になるのは、どのような法則が使われているからでしょうか。
法則に立ち返ったお話をしながら、授業を進めています。
他にも具体的にこんなことを教えています、というお話は色々あるのですが、ブログで今現在の授業での出来事や旬な情報をお届けしていますので、そちらを良ければご覧ください。
また、興味を持たれた方は、入塾説明会や体験授業で、実際にアテネの教室や、教師の人となりを見てもらいながら、お話しさせていただければと思います。