​アテネが
大切にしていること

原則原理を教えるって
具体的にどういうこと?

寺子屋アテネでは、原理原則・基礎基本を学ぶことを大切にしています。

原理原則・基礎基本とは、学校で言ういわゆる基礎レベルとは異なり、
体系的・哲学的に学問を捉え作ったカリキュラム上の基本のことで、
論理的に考え、柔軟な発想をする上で必要な土台を指します。

例えば、数学では、素因数分解を小5で学びます。
素因数分解は、分数の通分や約分、最小公倍数や最大公約数の原理になっており、
素因数分解を学んだ後に分数の計算、最小公倍数や最大公約数の計算を学ぶことで、
多くの子どもたちが感覚でなんとなく行っている、通分や約分、最小公倍数や最大公約数の求め方が
論理的にはっきりと理解できます。

他にも、平行四辺形や台形、三角形などの面積の公式を、
暗記するのではなく、成り立ちから考え、公式を導きます。
そうすることで、公式の意味を腑に落とすことができます。

小4では、大きな桁数のひっ算ができる計算能力を身に着けると共に、
タングラムやルービックキューブもカリキュラムにとりいれています。
タングラムはナポレオンが幼少期に夢中になったと言われる図形遊びです。

中学生・高校生の指導でも、
哲学的意味を含む原理原則・基礎基本を大切にし、
考える力をつけるための指導をしています。

論理的思考は、やみくもに勉強するのでもなく、
パターンを暗記するのでもなく、
根幹の考え方を学ぶことによって、少しずつ身について行きます。

さらに、周りとの競争で勉強を行うのではなく、
自分が理解しているか理解していないか?
と己の成長に焦点を当てることを勉強の動機とするような声掛けをしています。

例では数学のカリキュラムについてお話ししましたが、
アテネでは読書の授業をカリキュラムの根幹としています。

勉強するうえでも、社会で生活するうえでも、
いつの時代も大切になってくるのは、読み取り能力です。
読解力ともいわれますが、文章や話の内容を正確に理解する力です。
その土台があった上で、
学んだ内容を元に自分の考えに発展させることが求められます。

読解力は、理解しようという自発的意思がなければ身につきません。
本における理解しようという姿勢は、夢中になって本を読むことです。
アテネの読書では、多種多様な内容の本を読みます。
日頃読まないような分野の本に触れ、
多くの世界を学ぶことによって、本の世界のおもしろさを体感します。

その上で、自分の思ったことを読書感想文として書くことで、
学んだ内容を元に自分の考えに発展させる力の種を作ります。

原理原則・基礎基本と聞くと、とても簡単なものに思えますが、
考える力をつけるための原則・基本は、
かえって奥が深く、複雑なものです。

いつの時代でも必要となる能力を、お子さんに身に着けて欲しい。
終戦直後から、寺子屋アテネは考える力をつけるためにはどうすればいいか?
という課題について、カリキュラムを練ってきました。

75年以上塾を行っていますが、
時代の流れと共に生徒の性格や気質も変わり、
子どもたちが考える力を身につけるにはどうしたらいいか?
という課題を根幹に、
常に挑戦すること、試行錯誤をすることの大切さを感じています。