自分だけが分かる解答ではなく。

寺子屋アテネの小学生の授業では、
先生がする板書での解答や、
生徒が解答に至るための途中経過のノートの書き方で、
「誰が見ても分かるように問題を解く過程を書くこと」
を自然と意識するような授業を行っています。

例えば、
図形の問題で、お家型の立体に、ドアのように半円がくりぬかれている図形の体積を求めるとします。
この場合、三角柱+直方体-半円柱が求めたい体積だとします。

そのとき、いきなり式のみを書き始めるのではなくて、
例えば次のような文章を交えながら問題を解いていきます。

求めたい面積は、三角柱+直方体-円柱だから、
三角柱の体積は 式 ー①
直方体の体積は 式 ー②
円柱の体積は 式 ー③
①+②-③だから 式
よって 答え(単位)

小学生の頃からそういった丁寧な答案の作り方に慣れておくと、
ケアレスミスも少なくなりますし、
中学の証明問題や、高校の記述問題でもつまづくことなく、楽に解答を作ることができます。

「誰にでも分かるように文章を交えて解答を作る」ことは、
学校の勉強に役立つだけでなく、
「人に分かりやすく伝える力」や「道筋を立てて物事を組み立てる思考力」にもつながります。

誰にでも分かるように、文章を交えて解答を作ることは、
「自分の考えたことをみんなに分かるように伝える」
ということ。

その能力は、今、必要だと言われているコミュニケーション能力でも、大切なことです。

自分の考えを分かり易く伝える力というと国語の能力のようですが、
上記で説明したように、
数学の答案でも培うことが可能です。

数学も国語も英語も、理科も社会も、全く別のことを学んでいるようで、
根底でつながっている部分もあります。
数学だけが得意!
国語だけが得意!
ではなく、
満遍なく広く教科を自発的に学ぶことから、
点数だけでは見えない、
学んだ点と点をつなぎ合わせてひとつの面にするような、
実力を身につけることができるのではないでしょうか。
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寺子屋アテネは、三重県桑名市で75年以上続く老舗の学習塾です。小学生の少人数授業を中心に、「考える力」を育てることを目指しています。


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2022年8月17日