最近つくづく思うのは、
誰に言われたからでもない、
周りの目や評価を気にせず、
しかし現実を冷静に見つめて、
自分はこれをやる!と決めることの難しさです。
周りの人の評価を気にしたり、
親や先生のアドバイスから、ではなくて、
自分が将来何をしたいか。
分からない人は、実は多いと思うのです。
小学生で、将来の夢を描く授業がありました。
当時、女の子はほとんど、お花やさん、ケーキ屋さんなどで、
私も例に漏れず、ケーキ屋さんを選びました。
でも、本当になりたかったか?
そんなことはありませんでした。
将来の夢を描いてくださいね、
と言われて、正直、実感が湧きませんでした。
夢とかないし…
何かけばいいのかわからない。
そんな中で、周りを見ながら書いたケーキ屋さん。
先生に何でケーキ屋さんになりたいの?と聞かれたとき、
残ったケーキが食べられるから!と答えましたが、
その時感じた複雑な気持ちは今も残っています。
周りの目とか、
働くことが何か?も分からない状態で、
純粋に将来の進路を考えることは難しいです。
でも、どこかに純粋な気持ちがないと、
希望の進路を目指すときの勉強面での壁や、
いざ働き始めた時の多くの壁に当たった時に、
その壁を乗り越えるだけの力を出せないことも多いと実感しています。
勉強ができる「考える力」だけでなく、
自分の気持ちを見つめることができる「考える力」、
また、「働く」とは何か「仕事とは何か」「役割とは何か」など、
世の中の、当たり前に行われていることに対し、
自分で問いを設定し、
時間をかけて考えて、自分なりの回答を持つことも、
大変大切だと思います。
世の中の「当たり前」(今回の話では将来働くということ)に、
自分なりに問いを設定し、自分の回答を出すことや、
自分の心を本当の意味で見つめることは、多分、もしかすると、
勉強よりも難しいことかもしれないな、と思っています。
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寺子屋アテネは、三重県桑名市で75年以上続く老舗の塾(個人塾。学習塾と名乗っていた時期もありました)です。
今の時代、小学生の塾は自習型が主流であるのに珍しく、
少人数での授業形式で「数学(算数)」「読書(国語)」を行っています。
小学生の読書(国語)は、低学年は先生の読み聞かせで、
多種多様な本に書かれた生きた言葉に触れ、
表現について自然と学ぶこと、また、読書感想文で
自分の気づきや引っ掛かりを覚えたこと、感じたことを文章で表現する力を養います。
小学2年生、小学3年生、小学4年生、小学5年生、小学6年生が対象です。
小学生の数学(算数)は、小学校とは異なる独自カリキュラムで行い、
「良問と向き合いじっくり自分の力で考える力」「周りとの競争で勉強をするのではなく、考えることを楽しむこと」
「公式の成り立ちや、約分、分数や、公約数や公倍数などの計算の根本となる考え方(原理)」を学び、
その原理を押えた上でどうそれらの原理を用いて考えるか?を学びます。
小学4年生、小学5年生、小学6年生が対象です。
通っている生徒さんからは、小学校では教えてくれないことが学べるから楽しい!という
言葉をいただいています。
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2022年9月11日